PRODUCT製品情報

RF、ミリ波、THz

Microwave Dynamicsより製品情報が入りました。

【ULTRA Low Noise Oscillator】

Dual Loop PLDRO

1 - 50 GHz

データシート:PLO-4200.pdf

【ULTRA Stable & Low Noise OCXO】

Ovenized Crystal Oscillator

50 - 100 MHz

データシート:OCXO-300.pdf

【ULTRA Stable & Low Power Consumption TCXO】

Temperature Compensated Crystal Oscillator

100MHz

データシート:TCXO-200.pdf

シリーズ:特殊高周波回路の思い出 ~その3. 速度計測ミリ波レーダー

 1980年代に移動体速度計測用の50GHzCWレーダー用ミリ波送受信部を設計製作した。ブルトーザの燃費改善が目的である。キャタピラースリップ率を検出しエンジン制御センサーとしてのミリ波レーダーは超低速から高速まで計測できるよう小型、軽量、耐過酷な環境が求められた。ミリ波レーダーの速度計測は、速度に比例するドップラー周波数から求めるため、低速度では極めて低い周波数となる。

ミリ波レーダーの速度計測は、送信周波数とミキサ局発周波数が同一である。ミキサから出力されるビート周波数は速度に比例するドップラー周波数であるので、低速度では極めて低い周波数(<100kHz)となる。そのため、ヘテロダイン用ミキサの熱雑音と異なり、低速度の感度は、1/fなどのキャリア近傍の雑音の影響を受ける。このため、発振源にガンダイオード、受信ミキサーダイオードに変換損特性の良いGaAs半導体ダイオードよりも低周波雑音が低いシリコン半導体ダイオードを使用した。特に受信ミキサダイオードは、低ドップラー周波数帯のNFはシリコンミキサダイオードの方が良いので採用した。対地車載レーダーは、アンテナ主ビームは路面に対し、45度で路面に配置する。一方遠距離の移動体速度計測用レーダーは、高利得カセグレンアンテナを用いた。

SAGE Millimeterよりアンテナの新着情報が入りました。

【クアッド・リッジド・ホーン・アンテナ】

5 - 50 GHz SAV-0535031140-2F-U5-QR.pdf

4 - 40 GHz SAV-0434031428-KF-U5-QR.pdf

【デュアル・リッジド・ホーン・アンテナ】

14 - 110 GHz SAV-1431141535-1F-U5.pdf

4.5 - 50 GHz SAV-4525031429-2F-U5.pdf

4 - 40 GHz SAV-0434031427-KF-U5.pdf

6 - 67 GHz SAV-0636731522-VF-U5.pdf

SAGE Millimeterより新製品の新着情報が入りました。

【アイソレータ】

Gバンド フルバンド コンパクト アイソレータ

STF-05-S1-C.pdf

【同軸アダプタ】

SMPM(F) - 1mm(F) 同軸アダプタ

SCT-DF1F-UB.pdf

【ダウンコンバータ】

Wバンド ダウンコンバータ

STC-75311405-10-C1.pdf

【レンズアンテナ】

Uバンド レンズコレクテッド アンテナ

SAL-4036033005-188-S1.pdf

Marki Microwaveよりリミッターの新着情報が入りました。

【リミッター】

HLM-40 ハイパワー 40GHz リミッター

HLM-40U.pdf

DLM-10SM チューナブル ディファレンシャル リミッター

DLM-10SM.pdf

A-INFOよりアンテナの新着情報が入りました。

【アンテナ】

24.0 - 50.0GHz コルゲート・コニカル・ホーンアンテナ

LB-CH-28-20-T68.pdf

Marki Microwaveよりミキサーの新着情報が入りました。

【ミキサー】

NEW ULTRA-WIDE 2-22GHz MIXER AND 2-18GHz IQ MIXIER

MMIQ-0218L.pdf

MM1-0222H.pdf

MT3-0113SCQG.pdf

MQS-0218.pdf

Extronicsより新製品の新着情報が入りました。

iWAP XN3 Zone 2/Division 2 Universal Wireless Enclosure System

iWAP-XN3-brochure_web.pdf

X1231392Datasheet-iWAP-XN3Doc.pdf

Kaバンド帯ラジオメーターの改造

ラジオメータ改造例

K大エネルギー理研から、既存ラジオメーターの観測周波数帯域の拡大依頼を受けた。 改造点は、1)高磁場内で運用させるので磁場対策を施すこと。2)フィルタバンクと検波器を倍増すること。

 改造前のラジオメーターは鉄製ケース内にKaバンドのRFを導波管ミキサと局発のガン発振器からなるRFスーパーヘテロダイン回路により広帯域中間周波数に変換し、広帯域増幅器により、所定出力まで増幅後広帯域スプリッタで8分岐し、それぞれBPFの出力を広帯域同軸検波器により直流電圧に変換する構成である。改造点は、①現状ボックスに8CHから16CHに倍増すること。②現状の3電圧のDC電源入力端子に外部電源からケーブルで接続する構成から、内部にAC/DC電源を組み込み、AC100Vのみで動作させる(写真1)。検討結果の結果、現状のブックスではBPF+検波器の倍増は物理的に無理であることが判明した。そこで、16CH分のスプリッタ+BPF+検波器を鉄製ボックスに収容することとした(写真2~8)。検波器に入力されるレベルは低下するので、磁気擾乱の雑音対策の磁気シールドは、鉄製ボックスのほかに検波器のダイオードの部分に鉄ブロックで固定する構造とした。また、鉄製ボックスの幅は、19インチラックに収まるサイズにした。RF及びIFケーブルは最短距離になるように部品配置設計を行った。ケーブル、固定部材は低価格の既存の物を採用し組み立てた。検波器出力は、インピーダンス整合器も接続できるようなケーブル設計、機構設計を行った。

写真1 改造後のRF部ボックス内部

図1.png

写真2 改造後のIF SP+BPF+DETボックス内部前部

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写真3 改造後のIF SP+BPF+DETボックス内部前部パネル

図3.png

写真4 改造後のIF SP+BPF+DETボックス内部後方より

図4.png

写真5 改造後のIF SP+BPF+DETボックス内部組立中側面 磁気シールドブロックと検波器

図5.png

写真6 改造後のIF SP+BPF+DETボックス内部組立中側面 スプリンター固定構造

図6.png

写真7 改造後のIF SP+BPF+DETボックス内部組立中、左からSP、ケーブル、BPF、検波器

図7.png

シリーズ:特殊高周波回路の思い出 ~その2. 超再生受信機

再生受信回路は、真空管、トランジスター、電池が高価な時代、少数の増幅素子数個でスーパーヘテロダイン受信機並みの高感度を得る面白い回路である。超再生受信機の歴史は古く、軍用携帯真空管無線機の消費電力低減と電池、部材軽量化で開発された。我が国の放送ラジオ受信機の時代では、低コスト化の超再生に似た真空管再生受信機が実用していた。要は信号を負帰還でなく、正帰還させて利得をあげる特殊な回路である。筆者が子供のころの我が家にあった再生AMラジオ受信器は、感度を上げるためバリコンで帰還量を調整し、発振の手前で止めて放送を聞いていたことを覚えている。庶民が安価な放送ラジオ受信器を求める時代に実用した。ただスーパーヘテロダイン受信機に比べ欠点が多くやがて衰退した。超再生は、可聴周波数以上の低周波で発振させ、高周波正帰還再生増幅検波回路を発振状態と非発振状態にスイッチングするクエンチング (quenching) 動作させる回路。

筆者は学生時代にトランジスター2石で、携帯超再生放送ラジオ受信機を試作し、通学の電車内で放送波を聞き、高感度であることを体験した。しかし調整が微妙でかつ雑音が大きく実用的で無かったことを覚えている。 現在は、アマチュア無線家の試作や、超廉価の400MHz帯のRFを高感度に受信するMMICを搭載した特殊受信モジュール発売されている。

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